独立診断士のリアル

2018年5月に中小企業診断士として独立。仕事や収入のことなど。

今日の診断士の仕事~内閣府受託事業~

今日の仕事は内閣府の受託事業でした。

聞こえの良い印象かもしれませんが

一言で言うと人材紹介会社の営業代行です。

つまり、国が中小企業に対して

「人材紹介会社を利用して優秀な人材を確保して売上高を増加させて税金をたくさん払いなさい」という事業です。

しかもびっくりすることに企業は人材紹介会社にフツーに手数料を払う必要があります。企業に対して国からの補助はありません。

はあ?って思いますよね。私も思います。社長さんらにもよく言われます。

なので、この事業は企業にあまり利用されていません。

ていうか、中小企業には人材紹介会社に高額な手数料を支払う余裕がないので、利用したくても利用できないのです。

手数料は年収の30~40%!!。国は地方の実態を分かっているのでしょうか?

人材紹介会社も問題です。国内最大手のR社なんて30代で年収1000万も珍しくない超一流企業です。しかもこの売り手市場で懐はますます潤っています。その状況で国から営業代行の補助を受けるなんて甘やかしすぎにもほどがあります。業界と政界の闇を感じずにはいられませんね。

あ、すみません。私もその税金の恩恵を受けている身分でした。情けない。

ところで、

私は前職が小売業でしたので法人営業は経験がありません。

この事業を受託して初めてテレアポや飛び込み営業を経験しました。

受付のおばちゃんに虫けらのように扱われることにも最近ようやく慣れてきました。

とはいえ、この仕事には個人のノルマがないのが救いです。

しかも、私個人の名前では到底会ってもらえないような地元の有力企業の社長さんに会えたりします。人脈形成の面ではかなりのアドバンテージがあります。

ちなみに、私の所属するエリアでは診断士協会がこの事業を受託していますが、都道府県によって受託機関はまちまちのようです。

余談ですが、診断士協会の方たちはこの仕事が嫌いな方が多いです。理由は、営業を敬遠する方が多いのと他の公的業務に比べて報酬が低い(日当2万5千)からです。

ちょっとネガティブなことを書き過ぎました。反省。

実は、この事業は企業が本当にやる気になって活用すれば企業の飛躍的な成長に繋がるものです。

今日は、地元の有力企業へ出向き、4名の役員に囲まれて汗だくでプレゼンして、契約をいただきました。

自分のしごとが少しでも世のため人のためになれば嬉しいですね。